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Koheiがゲートを抜けてから、初対面の女の子2人と私の3人という異様な状況になったが、それでも3人でお喋りを続けて、楽しい時間を過ごすことができた。疲れてきたら座って、そしてまた立って、そんなことを繰り返していた。とにかく寒さと疲労で体力を奪われる。
そして1時間、2時間と経過していったが、いつまでたってもKoheiは戻って来なかった。きっと最初に逸れてしまったもう一方のグループに合流して楽しんでいるのだろうと推測していた。
そうして、残り3時間、2時間、1時間と刻々と2013年の終わり、そして2014年を迎える瞬間が近ずいてきた。この時間になってくると、スパイダーマンの手袋やらNavyの帽子やらがゲート付近から投げ込まれる。それをもらおうとする人がゲートに手を伸ばし、詰め寄る様子はまさにバイオハザードのゾンビの様で、異様な光景だったが面白かった。
正直、この真冬に外で立ったまま、10時間以上待機するのはかなりクレージーである。一番しんどいのは寒さ!そして2番目は尿意の不安!それに疲労と空腹がさらに過酷さを増幅させている。

そしてHappy New Years!!の瞬間。

10,9,8、、、3,2,1..わー!!!!!
周囲の興奮状態は最高潮で、奇声が上がっている。鼻吹雪が散ってきて、2014年の幕開けを最高にクレイジーなこの場所で感じることができた。この瞬間のための10時間。たしかに達成感があった。

そうして5分もしないうちに人の流れに乗って、駅に向かった。カウントダウンが終わった後も規制はいたるところでされており、通れないストリートがあったり、極端に狭い通路は完全に押しくらまんじゅう状態で、人に押されて進んでいく感じであった。
やっと人ごみを抜けても、ストリートが封鎖されていて通れず、引き返したり、そんなことをしているうちに刻一刻と最終電車の時間に近ずいてきて、最終的には駅までダッシュで向かうこととなった。しかもこのとき今まで耐えていた尿意が安心感とともに一気に襲ってきて、立ションを本気で覚悟した。
しかし、どの通りも人で溢れていて、人通りが少ない道でも全く人がいないというところはない。影になりそうな場所も全くない。
必死に尿意を我慢して、駅にダッシュした。ようやく駅に着くと結構すんなりトイレを発見することができた。しかし、さすがに大晦日のNY男子トイレにも列ができていた。みんな何時間も尿意を我慢していたのだからそれもそのはずである。なんとか耐えれて無事に用を足すことができた。
しかし、ゆっくりしている暇はなかった。この時すでに最終の電車の時間まで残り10分程度、プラットホームを探している暇もないので、係員にいち早く聞き、早歩きでホームに向かった。間一髪電車には間に合い無事に乗車することができた。
乗車するとすぐに電車は動き出し、一気に安心感と疲労感が体に襲いかかってきた。

下車するべき駅名を覚えていたはずだったが、疲れのせいかあいまいになっていた。そして焦って1つか2つ手前の駅で降りてしまった。降りた瞬間にあれ、なんか違うくないかと思ったが、電車はすぐに扉を閉めていってしまった。最悪だ。。。
と思っていたが、案外すぐに同じ方向の電車がすぐにやってきた。電車はまだあったようだ。
あとから聞いた話では、女の子2人も普通にバスで帰れたらしい。タイムズに行って夜中に帰宅する人が多いからこの日だけはイレギュラーなスケジュールでバスも電車も運航しているのかもしれない。
そして次の電車でようやく目的の駅にたどり着いて、そこからはエアートレイン。空港のターミナル間を無料で走っているモノレールである。
地理的感覚ではこのモノレールの最終の駅まで行って、そこから歩けば滞在先のホテルまで行ける予定だった。しかし、いざ最終の駅まで行くとそこはだだっぴろい駐車場でどこが出口で、歩いて出られるかも謎だった。ほんの少し駐車場をさまよったが、あまりの広さと寒さ、疲労ですぐにターミナルの駅に引き返し、どうにかWifiを拾って滞在先のホテルまで帰る方法を探ろうと考えた。
しかし、そのターミナル駅の係員が声をかけて来てくれて、このホテルまで帰りたいんだがどうすれば帰れるか尋ねると、このモノレールで最初に降りた駅の次の駅のところまでもどってそこからシャトルバスに乗れるとのことだった。本当に親切な人がいて良かった。
また来た道を引き返さないといけなかったが、無料のモノレールに乗るだけなので、まぁしょうがないかと外を歩くよりは断然マシだった。
最終のその駅には私とその親切な係員以外にもう一人乗客がいた。その人は酔っているのかかなり意味不明な言動で、係員も困惑している様子だった。
かなり避けたかったが、同じ車両に乗り合わせてしまい、その人は乗車するや否や携帯をなくしたようで焦ってポケットをチェックしていた。その人はなんどもドアが閉まるのを妨げ、なかなかモノレールは発車できなかった。結局、その人は次の駅で降りてしまい、無事帰宅できたのか謎のままであった。

なにはともあれ、無事シャトルバスが出ているという駅まで戻ってきた。降りてすぐに係員にどこからバスに乗れるか聞くともうすぐに出るから急いで下の階に降りなさいと言われ、降りると本当にいくつかのシャトルバスが、待機していてその中に行きに乗ったシャトルバスも見つけることができた。
本当に出発直前で急いでシャトルバスにかけより、ドアを開けってもらった。その晩の中はもうほとんど人でいっぱいで、一番後ろの席が1つだけ空いているようだったのでそこに向かうと、その横の席にはKoheiの姿があった。